実店舗でもネットショップでもショップの開業に必要な準備プロセスに大きな違いはありません。
ただ、開業する場所によって準備条件が異なるだけです。
実店舗を開業するプロセスと比較して、ネットショップの開業準備プロセスを見てみましょう。
アカウントの生成
実店舗における店舗スペースは、ネットショップではサーバースペースを意味します。
空間を借りることは、ネットショップ構築会社に登録し、その会社からサーバーを借りることになります。
サーバーとは、コンピューター上の情報を保存する空間のことで、ネットショップに使われるすべての情報を保存することができます。
Cafe24でショップ管理者アカウントを登録すると、基本的にサーバーが無料で提供されます。
デザイン
実店舗における売り場のインテリアは、オンラインではネットショップのデザインに当たります。
ただし、オフラインの場合は一度インテリアが完成すると簡単には変更できず、また、莫大な費用がかかります。
一方、オンラインでは簡単にデザインを変更・修正することができます。
専門家に依頼することもできますが、直接自分でデザインすることができるため、管理者の予算に合った方法を選択することができます。
ショップの陳列
実店舗では実際に商品を陳列したり片付けたりしながら、商品登録や陳列を簡単に行うことができます。
しかし、空間の制約があるため、陳列できる商品は限られています。
一方、ネットショップでは商品名や詳細な説明、価格情報、商品画像の撮影など、付随する作業が必要ですが、
いくらでも商品を登録することができます。
実店舗では、看板は店舗の商号を表しますが、売り場の位置は固定されているため、時間が経つにつれて看板の役割は小さくなると言えます。
一方、ネットショップでは、ドメインがショップの看板でありながら、顧客にショップの場所を知らせるアドレスとして、
重要な役割を果たします。ドメインはネットショップの特色を表すとともに、簡潔でありながらも強い印象を残すものでなければなりません。
しかし、簡単に変更することができないため、慎重に決定する必要があります。
実店舗では、商品の会計はレジで行われます。主に現金のような実際の通貨やクレジットカードなどで決済が行われます。
一方、ネットショップでは、主に口座振替やPG(Payment Gateway)と呼ばれる決済サービスを利用します。
従来は口座振替のような基本的な方法のみ使われていましたが、EC市場が発達するにつれて、さまざまな決済方法が
使われるようになりました。顧客の利便性向上のためには、基本の決済方法に加え、主要決済サービスも導入することをおすすめします。
一般的に実店舗では、販売後に顧客がそのまま商品を持ち帰るため、別途配送する必要はありません。
オンラインでは顧客が商品を購入した後、配送が必須です。
そのため、顧客に商品を安全かつ迅速に配送してくれる配送会社を選択し、取引しなければなりません。
顧客の状況に合った配送サービスを提供するために、さまざまな形態の配送会社を厳密に比較し、選択しなければなりません。
実店舗では開業後、チラシ配布や様々なイベント開催などの宣伝(プロモーション)を行います。
ネットショップもオンライン販売向けのプロモーションを行い、ネットショップをアピールすることができます。
売上向上のために開業時はもちろん、運営中にも効果的なプロモーション戦略をたてましょう。
詳しくは開業準備ガイドの「販売スタート時の戦略」をご参照ください。