- ショップ運営ノウハウㆍ運営ネットショップでハンドメイド作品を販売する方法と集客のポイント2021-08-16
- ハンドメイド作品をの販売方法や集客のポイントについてお伝えします。
- ネットショップでハンドメイド作品を販売する方法と集客のポイント
自分で手作りしたハンドメイド作品の販売が人気です。作家が手掛けた手作りアイテムは、一般的に流通する製品とは一味違った個性や魅力があることから、個人間での取引が盛んに行われています。近年ではインターネットの普及により、そんなハンドメイドマーケットが活況です。
経済産業省の発表によれば、2019年におけるCtoC-EC(個人間EC)の推定市場規模は1兆7,407億円でした。2018年の1兆5,891億円に対して、伸び率は9.5%となっています。従来はイベントなどで販売されるケースが多かったハンドメイド作品ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、今後はますますネット販売の機会が増えていくと見込まれます。ハンドメイドが得意な方は、自分の作品を販売するネットショップの開設を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、ハンドメイド作品を制作してネット上で売りたいと考えるクリエイターの方へ向けて、販売方法や集客のポイントについてお伝えします。販売サイトを立ち上げる際は、ぜひ参考にしてみてください。
【出典】 「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」(経済産業省)
| ハンドメイド作品をインターネットで販売する方法
ハンドメイド作品をインターネットで販売するには、フリマアプリ、オークションサイト、マーケットプレイスなどのプラットフォームを利用するほかに、自分でネットショップを構築する方法があります。最初に、それぞれの方法の特徴や違いについて解説します。
●フリマアプリで出品
インターネット販売を手軽に始めやすいのは、フリマアプリで出品する方法です。アカウント登録を行い、写真と商品情報を追加するだけで、すぐにハンドメイド作品を出品できます。ただし、フリマアプリを利用すると販売手数料が発生する点に留意しましょう。また、サービスによっては既製品の取引が中心となっている場合があります。フリマアプリ上にハンドメイド作品に関心を持つユーザーがいるか、制作する分野に応じて市場の状況を確認しておくと良いでしょう。
●オークションに出品
人気のあるハンドメイド作品は、オークションサイトに出品すると、高価格で落札される場合があります。オークション形式では、クリエイターが値段を決めるのではなく、最終的にユーザーの入札額次第で落札額が変わるのが特徴です。人気の作品は購入希望者が多いため、出品者の希望よりも高額で落札される可能性があります。基本的に、オークションサイトでは既製品を中心に出品されていますが、ハンドメイド作品も販売されています。
●ハンドメイド専用マーケットプレイスに出店
ハンドメイド作品を専門とするマーケットプレイスに出店する方法です。初めからハンドメイド作品を求めるユーザーを対象に商品を出品できるので、一定の集客効果が期待できます。取引される品物の種類は、アクセサリーや雑貨などの小物から、服や家具、食品までさまざまです。また、市場ではハンドメイド用の素材も販売されているため、制作の材料を探すのにも適しています。一方で、販売手数料が発生する点に留意しましょう。
●オリジナルのネットショップを開設
ハンドメイド作品を販売するネットショップを、独自に構築する方法です。Webサイトのデザイン・仕様・ページ構成などの自由度が高く、ほかの販売方法と比べてオリジナリティのある世界観を演出しやすいといえます。その反面、フリマアプリやマーケットプレイスに比較すると、サイト構築に時間と手間がかかりやすいのが難点です。また、ネットショップ運営では自分で集客をする必要があります。こうしたデメリットをカバーするには、サイト構築が簡単でかつ集客に強いASP(Application Service Provider)サービスを活用すると良いでしょう。
ASPサービスで発生する費用は、各種サービスによって異なります。フリマアプリやマーケットプレイスと同様に、販売手数料や月額費用が発生するサービスもありますが、なかには低コストで利用可能なサービスも存在します。複数のASPサービスを比較検討したうえでお選びください。
| ハンドメイド作品に適したプラットフォームを選ぶポイント
ハンドメイド作品を販売するプラットフォームを選ぶポイントをお伝えします。作品の魅力をアプローチするには、ECサイトでしっかりと世界観を伝えることが大切です。サイトのデザインや利用者の傾向などを考慮して選びましょう。
●マーケットプレイスを選ぶポイント
・作品との相性
マーケットプレイスごとに販売されているアイテムの傾向や、ECモールの世界観、クリエイターの雰囲気などが異なります。ご自身のハンドメイド作品と相性の良いマーケットプレイスを選ぶのがポイントです。ターゲット層の特徴や、出品されている商品のテイスト、価格帯などを多角的に調査しておきましょう。
・販売手数料
一般的に、ECモールでは商品の販売時に手数料が発生する場合が多いといえます。つまり、販売価格から売上手数料を差し引いたものが、実際の売上金となるということです。販売時に発生するランニングコストの費用負担を比較して、できるだけ低コストで運営できるプラットフォームを選びましょう。
・集客力
マーケットプレイスでの売れ行きは、ECモール自体の集客力に左右されます。そのため、ターゲット層のユーザーがより多く利用するECモールを選べると理想的です。各種サービスの集客力を見極めるには、作家の登録者数や利用者数などの情報をチェックしましょう。
●ネットショップ構築サービスを選ぶポイント
・機能
ネットショップ構築サービスを選ぶうえで注目したいのは、機能面です。Webサイトのデザインは自由にカスタマイズできるか、安全にデータを管理できるか、商品情報や在庫数などの運用がしやすいか、複数の観点でチェックしてみましょう。ネットショップ運営業務がスムーズにできると理想的です。
・費用
ネットショップ構築サービスを利用するには、初期費用・月額利用料・販売手数料などのランニングコストが発生します。毎月の運用でどれだけのコストが発生するかを算出し、金額面で各種サービスを比較してみてください。コストを抑えると、より多くの利益をあげることにつながります。
・集客施策
オリジナルのネットショップを開設する場合は、自分で集客をしなければなりません。集客に強いネットショップ構築サービスを選んだほうが安心です。なかにはSNSやマーケットプレイスとの連携、広告運用が可能なサービスもあります。また、SEOに対応できるかもチェックしておきましょう。
| ハンドメイド作品を販売する流れ【マーケットプレイス・ネットショップ別】
ハンドメイド作品をインターネットで販売する流れを、マーケットプレイスとネットショップそれぞれ別にご説明します。いずれの場合も、イベントに出展するケースとは異なり、Webサイト上で作品の魅力を伝えなければなりません。ショップで作品の世界観を表現し、ユーザーへアピールしましょう。
●マーケットプレイスで販売する流れ
・アカウントを開設する
まずは会員情報を登録し、自分のアカウントを作成します。メールアドレスを登録して、本人認証が行われるのが一般的な手順です。
・プロフィールを登録する
次に、クリエイターのプロフィールを登録します。作家名、取り扱っている作品、作品づくりにかける想いなどを記載しましょう。また、ユーザーの安心につながる情報を記載することも大切です。発送までに必要な日数の目安や、共感を得やすいメッセージなども盛り込むと良いでしょう。
・商品情報を登録する
最後に、ハンドメイド作品の商品情報を登録します。写真・素材・サイズ・カラー・用途・販売価格などの情報は必須といえます。商品ページを見た人に魅力が伝わりやすく、使用感をイメージしやすいよう配慮しましょう。初めのうちは、ほかの作家さんのページを参考にしても構いません。
●ネットショップで販売する流れ
・ショップ名を決める
まずは、自分のハンドメイド作品にふさわしいネットショップの名前を決めることから始めます。その際は、ご自身の創作姿勢を振り返ってみてはいかがでしょうか。作品に込めた想いや、作品を作るうえで大切にしていることがヒントとなり、良い名前が浮かんでくるかもしれません。
・ショップアカウントを開設する
ネットショップ構築サービスにメールアドレスなどの会員情報を登録して、自分のアカウントを作成します。この時点で、ショップから顧客に告知すべき必須情報をまとめて設定します。
・基本情報を設定する
ハンドメイド作品の写真や情報を登録して、商品ページを充実させていきます。また、決済方法も設定しましょう。多くのネットショップに導入されているのは、クレジットカード決済・銀行振り込み・電子マネー決済・代金引換・後払いなどです。より多くの支払い方法に対応したほうが、ユーザーの利便性が高まります。ほかに、送料や振込手数料なども設定しましょう。
・ショップをデザインする
ハンドメイド作品のコンセプトに合わせて、ネットショップをデザインしましょう。多彩なテンプレートやビジュアル素材が用意されているネットショップ構築サービスもあります。デザインの編集では、ドラッグ&ドロップで操作できるなど、初心者でも感覚的にデザインできる機能が備わっていると安心です。
・販売をスタートする
ネットショップが完成したら、販売をスタートしましょう。その後は、SNS運用・SEO対策・広告出稿などの集客施策を実施して、ユーザーからの認知を向上させる取り組みを続けていきます。
| ハンドメイド作品を扱うネットショップの集客を伸ばすポイント
より多くの方へハンドメイド作品を届けるには、まずネットショップに多くのユーザーを呼び込むことが重要です。ECサイトへのアクセスを集めるために、以下の施策へ取り組みましょう。ハンドメイド作品を取り扱うネットショップの集客施策についてお伝えします。
●SNS運用
クリエイターがアカウントを作成し、作品を発表する場としてSNSを運用すると、ユーザーにアプローチしやすくなります。さらに昨今では、「Instagramショッピング」や「Facebookショップ」のように、SNSから商品の購入へつなげられる機能も登場しています。ネットショップ構築サービスによっては、各種SNSとの連携機能が搭載されているため、ぜひ活用しましょう。ハンドメイド作品の場合、「YouTube」などの動画共有サービスで、製作中の様子を公開するといった見せ方もおすすめです。
●ブログの執筆
ハンドメイド作品のファンへ向けて、ブログを執筆しましょう。定期的に記事を投稿することで見込み客を呼び込み、売上につなげる効果が期待できます。ブログでは、ハンドメイド作品の開発秘話や、商品の意外な使い方など、ネットショップには掲載していない情報も伝えられます。ユーザーが作品に関心を持ったり、ショップの世界観への理解をより深めたりできるようなブログを目指しましょう。
●SEO
SEOとは、検索エンジンの検索結果画面において、Webサイトが表示される順位を上昇させる手法です。SEO(Search Engine Optimization)には「検索エンジン最適化」という意味があり、施策が成功すると、ユーザーの自然流入を増やせるのが特徴です。検索キーワードを想定した商品ページを作ったり、検索エンジンから高評価が期待できる独自ドメインに変更したりする施策が有効と考えられています。
●広告運用
インターネット上に広告を掲載して、より多くのユーザーにハンドメイド作品を認知してもらう手法です。代表例として、検索エンジンの検索結果画面に表示される「リスティング広告」、Webメディアなどの広告枠に出稿する「純広告」、SNSのプラットフォーム内に表示される「SNS広告」などが挙げられます。広告運用では費用負担が発生するものの、一定の集客効果が期待できるのが特徴です。
●キャンペーンの実施
ユーザーのメリットにつながるキャンペーンを実施して、販売を促しましょう。ハンドメイド作品の場合、期間限定でラッピングをサービスしたり、ノベルティを配布したりするキャンペーンがおすすめです。ファンの方に喜んでいただけるような内容を検討してみましょう。また、初めて購入する方へポイントを付与したり、一定金額以上の購入で送料を無料としたり、お得なキャンペーンを実施するのも定番の施策です。
| ハンドメイド作品の魅力あふれるネットショップを「Cafe24」で開設
ハンドメイド作品を販売するオリジナルのネットショップを開設するなら、初期費用・月額費用無料でスタートできる「Cafe24」がおすすめです。これからネットショップ開業を予定しているクリエイターの方は、ぜひご検討ください。
●Cafe24とは?
「Cafe24」は、基本無料でネットショップを開設・運営できる便利なサービスです。アプリケーションをレンタルするASPの方式のため、ソフトのインストールやサーバーの準備は必要ありません。どなたでも簡単にオリジナルのネットショップを開設していただけます。
「Cafe24」は基本無料で、初期費用・月額利用料・販売手数料が0円です。決済手数料と一部の有料オプションサービスの費用のみで、初期費用やランニングコストを抑えて運営していただけます。低コストですが、商品登録数や画像登録数は無制限のため、商品ページを充実させられるのがメリットです。
さらに、「Cafe24」には無料のデザイン素材が豊富に用意されています。ハンドメイド作品にマッチした世界観を演出でき、魅力を訴求するのにぴったりです。お好みでデザイン制作会社が手掛けた有料のデザイン素材もご利用いただけます。ぜひデザインにこだわったネットショップを作成してみてください。
●オリジナルのネットショップを叶えるCafe24の機能
「Cafe24」には、ハンドメイド作品の販売に便利な機能が搭載されています。たとえば、FacebookショップやInstagramショッピングを管理できる「Facebookチャネル」の機能。昨今では、多くのユーザーがSNSを通じて買い物をしています。機能を活用してハンドメイド作品を広くアピールしましょう。
また、新商品の販促には「ダイレクト購入URL」の機能が便利です。SNSやコミュニケーションアプリなどでリンクをシェアするだけで、ユーザーが簡単に注文・決済手続きを済ませられます。新たに入荷したハンドメイド作品をスムーズに購入してもらいやすくなります。
ほかにも、「Cafe24」にはネットショップ運営に便利な機能が搭載されているのが特徴です。商品登録の作業は簡単な操作のみで完了でき、サイトのメインページの商品はドラッグ&ドロップで入れ替えられます。オリジナルのネットショップを叶えるなら、ぜひ「Cafe24」をお試しください。
| ネットショップでハンドメイド作品の販売を始めましょう!
ここまで、ハンドメイド作品を制作するクリエイターの方へ向けて、ネットショップでの販売方法や集客のポイントをお伝えしました。イベントでの作品販売を主としてきた方も、インターネットでの販売を検討してみてはいかがでしょうか。1点ものが多く、オリジナリティのあるハンドメイド作品は、世界観に合わせてWebサイトをデザインすることが大切です。ご自身の作品を発表するうえで最適なプラットフォームを選び、より多くのユーザーに作品の魅力を伝えていきましょう。